『キングスマン:ファースト・エージェント』繋がりは?コードネームと名言の真の意味が今解き明かされる!

アクション映画

国家のしがらみを気にすることもなく、どこの機関にも属さずに秘密裏に世界平和のために諜報活動を行う、高級スーツに身を包んだ英国紳士達が華麗に敵を倒していく。

これまでのスパイ映画の常識を覆した、キレッキレのアクションシーン満載な映画が『キングスマン』です!!

表向きは英国紳士、その裏の顔は人命を守り、世界平和のためにスパイ活動を行う“キングスマン”という秘密結社のエージェントを描いた『キングスマン』は舞台は現代ですが、今回ご紹介する『キングスマンファースト・エージェント』はまだ“キングスマン”は創立されておらず、どのような過程を経て“キングスマン”ができたのか、その成り立ちを描いた“キングスマン”誕生譚となります。

今回は、『キングスマンファースト・エージェント』が現代の『キングスマン』とどのような繋がりを残してくれているのか、コードネーム名言にフォーカスして、その繋がりを詳しくご紹介します。



『キングスマンファースト・エージェント』現代との繋がりは?

『キングスマン』では、さまざまな名言があったり、キングスマン特有のコードネームやエピソードなどありますね。

『キングスマン』のこれまでの振り返りは、まずこちらをご覧ください!

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キングスマンの繋がり:その1 「アーサー王伝説と円卓の騎士」

『キングスマンファースト・エージェント』の始まりで、赤十字の活動を支援している貴族「オーランド・オックスフォード公」は南アフリカの英国軍の基地を訪問していました。

そこには「オックスフォード公」の妻「エミリー」と幼少の息子「コンラッド」、執事の「ショーラ」も同行していました。

母の「エミリー」はまだ幼い「コンラッド」に、アーサー王伝説の物語を題材に、赤十字を支援している理由について、コンラッドに話しました。

アーサー王と騎士が円卓に座った理由は人はみな平等であり、裕福な人がその見本にならないといけないこと。自分のことだけを考えずに、人を助けること。


“王、自らが人を助けるために動く”ということを、名門貴族だからという理由で自分で動かなかったり、現状にあぐらをかいていてはいけないということを息子が小さいときから現地で両親の姿を見せることは、コンラッドにとってとてもいい教育になったでしょうね。

「アーサー王」であるオックスフォード公は物語の終盤で、自分が運転する飛行機からパラシュートを使って飛び降りることができない高所恐怖症のショーラに無理にそれをさせるのではなく、“自分でできないことは人に頼めない”とオックスフォード公は自らその役割をすることに決めます。

困難なことこそ、王が先陣をきって行うというところも、オックスフォード公はまさにアーサー王らしく人は平等であるということに重きをおいているように感じられました。


そして、そんな父親と母親の教えを守って成長したコンラッドは正義感に溢れる、好青年になりました。

「コンラッド」を演じているのは、ハリス・ディキンソンです。詳しくはこちらをご覧になってくださいね♪

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小さい頃コンラッドがなりたい円卓の騎士に選んだのは「ランスロット」でした。

そして父「オックスフォード公」はアーサー王、母は「エミリー」はグィネヴィア、執事の「ショーラ」は最強の魔術師マーリンと、なんとコンラッドは将来“キングスマン”でコードネームとして使われている円卓の騎士の名前を呼んでいたのでした。

ネタバレになりますが、コンラッドの意志を引き継いだ「アーチー・リード」がランスロットに就任しています。

キングスマンのコードネームについては、もっと詳しくこちらで紹介しています!ぜひご覧下さい!

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キングスマンの繋がり:その2 “キングスマン”への合言葉「ブローグではなくオックスフォード」

「ブローグではなくオックスフォード」というセリフは、1作目の『キングスマン』の中で、主人公のエグジーが警察に捕まってしまい、取調べ中に1本の電話をすることを許可され、いつも身につけていたメダルの裏の番号へ電話をし、その電話口で「ブローグではなくオックスフォード」という言葉を言ったことですぐに釈放されます。

この「ブローグではなくオックスファード」という言葉は“キングスマン”という組織への合言葉であり、困った状況からすぐに救い出してくれるという魔法の言葉でもあったんです。

『キングスマン』の中で、ハリーはエグジーに「オックスフォード」はフォーマルな紐靴で穴飾りは「ブローギング」であると靴の種類について話しています。

しかし、実際は「ブローグではなくオックスフォード」という合言葉は靴についてだけではありませんでした。



『キングスマンファースト・エージェント』の中で、ハリーがエグジーに高級テーラーキングスマンへ連れてきたときのように、オックスフォード公は息子のコンラッドをキングスマンへ連れていきました。

そして、英国紳士である名門貴族のオックスフォード公の先祖について、コンラッドに語り始めました。

「我々の先祖はひどい連中だった。盗みや人を騙して殺した挙げ句、貴族にのし上がったと。そうなったのは騎士道精神からではなく、ただ乱暴で冷酷だったからだ。昔はジェントルマン(ヤワな男)と呼ばれるのは死ぬのと同じだった。今日のように誇れることではなかった。“我々はオックスフォードだ。ローグ(荒くれ者)ではない。”」

オックスフォード公は、以前は兵隊として戦地で戦ってきました。

戦争によって行われる、欺瞞と戦場の惨たらしい殺戮にオックスフォード公は心底嫌気が差して、軍を退きました。



オックスフォード公は軍隊を退役した後は、平和を願い、世界の戦地へ救援物資を届ける赤十字に支援し、自らも活動に参加していました。

オックスフォード公は戦場を知っているからこそ、それに巻き込まれた人々を救う活動をすることに使命感を持っていたんでしょうね。

名門貴族オックスフォードは、以前のようなローグ(荒くれ者)ではないのだと。

『キングスマン』では“ブローグ”と靴のブローグ(brouge:なめしていない粗末で頑丈な靴、アイルランド人や高地のスコットランド人が使用していた。ほかにアイルランド訛りという意味もある。)と言っていますが、『キングスマンファースト・エージェント』ではオックスフォード公は“ローグ”(rouge:悪党やならずもの)と言っています。



キングスマンの繋がり:その3「Manners Maketh Man:マナーが人をつくる」

『キングスマン』のおなじみのアクションシーンである“バーファイト”!

私も大好きなシーンです!

ローグ(rougue)達相手に、キングスマンであるハリーが“教育”をするシーンですが、店の扉の前まで歩いていき、出入りができないよう鍵をかけながら「Manners maketh man(マナーが人を作るんだ)」と言ったあとに乱闘が始まります!!

「ハリー」役のコリン・ファースのスパイガジェットを使ったアクションシーンがとってもカッコいいですよね〜!

「ハリー/ガラハッド」ことコリン・ファースについては、こちらで詳しく紹介しています。ぜひご覧下さい!

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『キングスマン:ゴールデンサークル』では、リハビリ中のハリーの代わりに、バーファイトで相当な無双っぷりを見せてくれたのは、キングスマンとはいとこ同士の組織“ステイツマン”の「ウイスキー」でした。

『キングスマン:ゴールデンサークル』は舞台がアメリカで“ステイツマン”もアメリカの組織になります。

よって、服装のみならずスパイガジェットにおいても、ザ・アメリカな部分が沢山登場します!

西部劇を現代風にした感じですね〜。

『キングスマン:ゴールデンサークル』で「ウイスキー」を演じていたのは、ペドロ・パスカルです。

トレードマークの口ひげとチャーミングな笑顔の持ち主ですね〜。

ペドロ・パスカルについては、こちらで詳しく紹介しています。ぜひご覧下さい!

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「ウイスキー」の投げ縄と二丁拳銃、それにムチを使って、「ウイスキー」がどれだけ強いかたくさん観ることができる『キングスマン:ゴールデンサークル』もご覧になってくださいね。



『キングスマンファースト・エージェント』の中で、「Manners maketh man」と言ったのは、実は主人公の「オックスフォード公」ではなかったんです。

物語のクライマックスで、『キングスマンファースト・エージェント』の黒幕が判明しました。

その人物を追い詰めた主人公の「オックスフォード公」と執事の「ショーラ」。

二人は本作のヴィランのいる断崖絶壁の頂上にある“闇の教団”の本部である小屋に乗り込みます。

小屋の中は真っ暗な闇が広がり、ヴィランは二人をその闇の中で襲います。

そして暗闇の中での戦いは始まりました。

やがてお互いの銃弾もつき、この戦いに決着をつけるため、その人物は紳士らしく決着をつけるように言います。

「Manners maketh man(マナーが人をつくる)」と言い、姿を現したのです。



しかし、その人物はマナーにそった戦い方はしなかったですね。

私はこの言葉「Manners maketh man(マナーが人をつくる)」こそ、オックスフォード公が発するにふさわしい言葉だと思ってましたが、本当に意外でした〜。

 

今回は、『キングスマンファースト・エージェント』から現代の『キングスマン』への繋がりや名言について、詳しくご紹介しました。

『キングスマンファースト・エージェント』はこれまでの2部作とは違い、史実を元にそれにキングスマンを絡ませて描かれているので、これまでのようなポップで軽快なアクション映画というよりも、壮大な歴史大作となっています。

私は、「オックスフォード公」が「ラスプーチン」と繰り広げる戦闘シーンが大好きですが、『キングスマンファースト・エージェント』では、主人公の「オックスフォード公」演じるレイフ・ファインズの魅力に引き込まれてしまいました!

まさにイケオジ!!「ハリー」役のコリン・ファースとはまた違うイケオジ!!

レイフファインズについては、更にこちらで詳しくご紹介しています!ぜひご覧下さい!

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レイフ・ファインズの魅力たっぷり詰まった『キングスマンファースト・エージェント』ぜひ楽しんでご覧くださいね♪

初代キングスマンの次の活躍も期待しています!

最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました(*^_^*)❤



 

 

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