これまでのスパイ映画の常識を覆すようなキレッキレのアクション満載で大人気映画といえばなんといっても『キングスマン』ですね!
高級テーラーのスーツに身を包むジェントルマンな英国紳士は、秘密諜報機関“キングスマン”のエージェントなんです。
このキングスマンの中ではエージェントは“コードネーム”を使用してお互いを呼び合います。
今回はキングスマンの中でも重要な要素である“コードネーム”について詳しくご紹介します。
キングスマンのコードネームはいつできた?
まずは、キングスマンの成り立ちについて。
映画『キングスマン』は2014年に公開された『キングスマン』、そしてその続編が2017年に『キングスマン・ゴールデンサークル』、さらに2021年に『キングスマン・ファーストエージェント』と現在まで計3作品公開されています。
キングスマンについてさらにくわしくこちらで紹介しています。ぜひご覧下さい!
この3作品の中で、キングスマンの誕生秘話を描いている作品は『キングスマン・ファーストエージェント』になります。
この作品では、キングスマンがまだ生まれる前の時代、第一次世界大戦前に舞台は遡り、謎の組織が密かに世界大戦が始まるように操ろうとしていたことを察知した英国貴族のオックスフォード公とその息子コンラッド、そして執事のポリー、ショーラ。国家に属さない最強の諜報機関を組織し、戦争を止めるために奔走するのです。
そして物語の終盤で、ロンドン・サヴィル・ロウ11番地にある高級テーラーに、国家権力から完全に独立した諜報機関を新たに設立します。それが“Kingsman(キングスマン)”の始まりでした。
そして、主人公オックスフォード公は、自分のコードネームは“アーサー”だと名乗ります。
『キングスマンファースト・エージェント』はキングスマン誕生秘話が描かれており、現代のキングスマンの“繋がり”についてコードネームで使用されている“アーサー王伝説”のことや、“名言”についてはこちらの記事で詳しくご紹介していますので、どうぞご覧ください!
キングスマンのコードネームの由来は“円卓の騎士”から?
そして、オックスフォード公はその場に同席していた、ゆくゆくはエージェントとなるメンバーを“コードネーム”を使って紹介していきます。
女執事のポリーには“ガラハッド”
執事のショーラは“マーリン”
イギリス国王のジョージ5世を“パーシヴァル”
アーチー・リードには“ランスロット”
アメリカ合衆国大使に“ベディヴィア”
以上6名で結成されたエージェントが、その後100年以上も続く長い歴史を持つ、国家に属さない秘密諜報機関キングスマンの礎になったのです。
ところで、この“コードネーム”はどこからきた名前だったのでしょうか?
キングスマンで使用されているコードネームの由来はアーサー王物語の円卓の騎士になぞらえてつけられたそうなのです。
アーサー王物語の円卓の騎士とは?…
アーサー王伝説は、中世ヨーロッパで生まれ、その中に登場する王様や騎士たちの勇敢な冒険と愛の物語が描かれています。物語は、アーサーがまだ若者だった頃から始まります。彼は魔法使いマーリンの助けを借りて、岩から剣を引き抜き、王に即位します。その後、彼は勇敢な騎士たちを集めて円卓の騎士を創設し、彼らと共に様々な冒険をします。特に、聖杯を求めての冒険は物語の重要な部分です。しかし、愛と裏切りの結果、アーサー王の王国は滅び、彼自身も最期を迎えます。ですが、彼の死は新たな始まりを象徴しています。
聖剣エクスカリバーが岩に刺さっていて、それを抜いたのがアーサーだったんですね!
その話は有名ですが、そのアーサー王伝説がまさかキングスマンに関係してくるとは驚きです!
そして、円卓の騎士とは…
円卓の騎士は、アーサー王が創設した名高い騎士団です。彼らはアーサー王の親友であり、最も信頼された戦士たちでした。円卓という名前は、その会議テーブルが円形であることから来ています。円形のテーブルはすべての騎士が平等であることを示しています。
オックスフォード公がコードネーム“アーサー”を名乗り、王、自らが任務に挑むことを見れば、王だからと身分に関係なくエージェントは皆平等な立場にいるということが、モデルになっている円卓の騎士でもよくわかりますね。
キングスマン:コードネーム一覧
では、キングスマンで使用されているコードネームを使った人物を紹介します。
初代アーサー:オックスフォード公⇒現代アーサー:チェスター・キング(続編は前回とは別人)
初代ガラハッド:女執事のポリー⇒現代ガラハッド:ハリー・ハート&エグジー・アンウィン(ハリーが亡くなった後エグジーが引き継ぐ)
初代マーリン:執事のショーラ⇒現代は役名はマーリンとしかわからない→マーク・ストロング
初代パーシヴァル:イギリス国王のジョージ5世⇒現代は候補生ロキシーを推薦した人物
初代ランスロット:アーチー・リード⇒現代はアーノルド教授の救出を試みるが、その場に現れたガゼルに殺害される
初代ベディヴィア:アメリカ合衆国大使⇒現代は登場せず
キングスマンのようなコードネームは同盟を結んでいるステイツマンでもある?
2作目の『キングスマン・ゴールデンサークル』では、ロンドンにあるキングスマンの本拠地や、スパイ全員の自宅がミサイル攻撃を受けてしまいます。
それは、世界最大の麻薬密売組織ゴールデン・サークルの女ボスであるポピー・アダムズの仕業でした。
キングスマンの本部や自宅全て破壊され、残されたエグジーとマーリンは手がかりをアメリカのケンタッキー州にある酒造メーカーの“ステイツマン”にヒントを見つけ、現地に赴きます。
この“ステイツマン”はアメリカ版のキングスマンと同じく、国家に属さない諜報機関で、キングスマンとは同盟を結んでいるのでした。
もちろん、“ステイツマン”にもコードネームが存在しており、ご紹介します。
シャンパン:ステイツマンのリーダー。親しい者からはチャンプと呼ばれる。
テキーラ:ステイツマンのメンバー。本部に侵入したエグジーとマーリンを手荒く歓迎した。優秀だが素行が悪く、麻薬の常習者でもある。
ウィスキー:ステイツマンのメンバー。本名はジャック。エグジーに協力して共に任務に赴く。
ジンジャーエール:後方支援担当で、現場に出るエージェントに転身したいが、ウイスキーの反対で叶っていない。
表向きは酒造メーカーということもあって、コードネームがお酒の名前になっているのが面白いですね。
今回は、キングスマンのコードネームについて詳しくご紹介しました。
キングスマンは今後も続編が続いていくということなので、更に新しいキャラクターなどこれからも増えていくのかもしれませんね。
続編が今から待ちきれません!
最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました(*^_^*)❤
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