死んだはずの人間が生きていたら…
目の前で頭を撃ち抜かれて死んだはずのあの人物が目の前で立っている。
しかも、髭をそっている。
という、前回ご紹介した『キングスマン:ゴールデンサークル』で、エグジーとマーリンは死んだはずの「ハリー」が生きていた?!ことに衝撃を受けていました。
どういうことなんでしょう?
今回は、前回からの続き『キングスマン:ゴールデンサークル』完全ネタバレありのあらすじを、感想も交えながらご紹介します!
『キングスマン:ゴールデンサークル』の前編はこちらからどうぞご覧ください!
『キングスマン:ゴールデンサークル』完全ネタバレあり、あらすじ紹介&感想 〜Vol.2〜
死んだはずのハリー/ガラハッドは生きていた?
エグジーとマーリンは信じられない面持ちでその人物を見ています。
死んだはずの「ハリー」が生きていたなんて。まだエグジーとマーリンは半信半疑ですが。
エグジーとマーリンはテキーラに捕えられており、テキーラは2人のことを未だに疑っており、本当の事を話していないと思っています。
テキーラはエグジーとマーリンに、正直に話さないとハリーを撃つと、マジックミラー越しに立っているハリーに銃口を向けます。
ハリーに気付いてもらえるように、エグジーとマーリンは大声で叫びますが、ハリーの耳には2人の声は届きません。
いよいよハリーが撃たれてしまうと思った瞬間、エグジーとマーリンに一人の女性が飛び込んできました。
その女性はテキーラに、2人が言っていることは嘘ではないと。そして、“審判の日”に使うロッカーにその傘があったと話します。
傘には柄のところに“Kingsman”と書かれており、キングスマン(Kingsman)の”s”の部分は“Statesman”のロゴマークが使われていました。
“ステイツマン/Statesman”は、キングスマンと同じ独立諜報機関でした。
キングスマンはイギリスで、ステイツマンはアメリカの独立諜報機関なんですね。
キングスマンとステイツマンは、お互い似ている立場ですが、そのことはどちらも全てのエージェントが知っているほどは裾野は広く知られている事実ではなかったようですね。
ステイツマンの創設者は酒造業に投資して、キングスマンの創設者は高級テーラーを隠れ蓑にしてキングスマンを立ち上げたんです。
どちらも、国を代表する産業を本業とし、副業として世界の平和を守るために諜報機関としての活動をしているんですね。
“ステイツマン”の創設者のテーラーが“キングスマン”ということで、ステイツマンとキングスマンの繋がりはどちらも創設当初からの古い歴史があったということなんです。
そして、テキーラはステイツマンのエージェントであり、あとに入ってきた女性は「ジンジャーエール」。キングスマンのマーリンの立場と同じく戦略責任者として、エージェントをサポートする役割を担っています。
エグジーとマーリンの無実が晴れて、2人は早速隣の部屋にいるハリーのもとへ向かいます。
ハリーはエグジーとマーリンを見ても、驚きもせず、初対面かのように振る舞います。
困惑するエグジーとマーリン。ハリーにキングスマンの合言葉である「ブローグではなくオックスフォード」になぞらえた会話をエグジーとマーリンはハリーに問いかけますが、ハリーは「なぜ靴の話をするんだ?」と全くその言葉の意味を理解していません。
そして、ハリーは「自分は鱗翅(りんし・蝶や蛾のこと)類学者で蝶の研究をしている」と言います。
以前のハリーがキングスマンになる前になりたかった職業が、鱗翅類学者だったとマーリンは呟きました。
ハリーは、キングスマンのエージェントだった頃のことはすっかり忘れているようですね。
私は、ハリーの表情が、キングスマンのガラハッドだった頃の“大人のできる男”の代表のような自信に満ちた様子とは打って変わって、夢見る少年のような可愛らしさがある表情に変わっているのがとても印象的でした!
コリンファースのいろんな表情を楽しめますね〜。
死んだはずのハリーが生きて嬉しい反面、別人のように振る舞われてエグジーとマーリンはわけがわからないと戸惑ってしまいます。
エグジーとマーリンはハリーから一度離れ、ハリーがなぜキングスマンの事を覚えていないのか、テキーラとジンジャーエールに問い質します。
テキーラとジンジャーエールは、ハリーが撃たれた直後、ハリーを救出したのですが、ハリーがスパイだとわかってもどこのスパイかは未だに判明してなかったそうなんです。
キングスマンは秘密結社なので、いくら調べても外部からはキングスマンの組織に辿り着くことはできないんですね。
ジンジャーエールとテキーラがハリーを助けることになったきっかけは、一年前ケンタッキー州にあるステイツマン本部から18キロ先に異常な超低周波が発生し、その現場へテキーラとジンジャーエールが向かいました。
テキーラとジンジャーエールが着いた先は、サウスグレード教会でした。ちょうどその時、ハリーが『キングスマン』のヴィラン「ヴァレンタイン」に頭を撃たれて倒れていました。
倒れていたハリーに近寄ったジンジャーエールは“アルファ・ジェル”でハリーを応急処置しました。
“アルファ・ジェル”は頭を撃たれた場合の処置技術で、ジェルで脳を保護するというものです。
頭を撃たれても、助かる道が残されていたのには驚きですね!!
そしてジンジャーエールはハリーをステイツマンの本部のラボに連れ帰って、ハリーの損傷部分をマイクロボットで修復したということだったのです。
一命をとりとめたハリーでしたが、アルファジェルを使った処置には副作用があり、その副作用によって、ハリーは記憶障害と若年退行の症状が出るようになってしまい、最終的にハリーは自分が誰なのか、わからなくなってしまったということなんです。
ハリーの現在の様子を知って、エグジーとマーリンはショックを隠せませんが、ジンジャーエールは、ハリーの記憶はエグジーとマーリンによって思い出せるかもしれないと希望を持ちます。
『キングスマン:ゴールデンサークル』のヴィランはサイコパスな才女「ポピーアダムズ」
前編の『キングスマン:ゴールデンサークル』では、今回のヴィランについてはまだ触れていませんでしたが、前作『キングスマン』と同じ、もしくはそれ以上のサイコパスなヴィランが登場します。
その名は、「ポピー・アダムズ」(ジュリアン・ムーアが演じています)
ゴールデン・サークルは、ポピーが率いる麻薬組織。野望実現への一歩として、ポピーは #キングスマン の施設と住居をミサイル攻撃!
スウェーデン王家での夕食に招かれていたエグジーと、重要でないと見なされ難を逃れたマーリーンを除き、キングスマンは全滅してしまう。 pic.twitter.com/fI0xmvNCcy
— キングスマン (@kingsmanjp) November 16, 2021
ポピー・アダムズは、世界最大の麻薬組織のボスになります。
ポピー自身は、麻薬をしません。
ポピーアダムズの経歴は、ハーバードの大学院を出てから、短期間精神を病んだため入院をしたこともあり、その後は行方不明となっていた人物だったんですね。
ポピーがハーバード大学に行っていた頃を知る大学の教授は、ポピーアダムズについて「知的であり、野心的でもあるが冷酷さも持ち合わせている」「思いやりの欠如にうわべだけの魅力がある」「(ポピーのような)人物は偉大な企業経営者かサイコパスである」とポピーアダムズの事を語っていました。
さすが、ハーバード大学の大学教授ですね。人物評があまりにも的確ですね。
この教授が言い当てたようにポピーアダムズは笑顔の裏には恐ろしいサイコパスな才女だということがこれから明かされていきます。
ポピーアダムズが統括する麻薬密売組織“ゴールデンサークル”では、ポピーの権威は絶対であり、ゴールデンサークルのメンバーは命令に従わないと恐ろしい制裁が加えられます。
そんな『キングスマン:ゴールデンサークル』のヴィラン、ポピーアダムズですが、アメリカではポピーの商売は認められるものではないので、ポピーは誰にも見つからないように、カンボジアの山奥の辺境地にひっそりと住んでいます。
ひっそりと住んでいるポピーですが、そのカンボジアのポピーの本拠地は“ポピーランド”と名付けられ、50年代の古き良きアメリカのノスタルジーに溢れた世界をポピーは作っています。
映画によく出てくるような“ザ・アメリカ”な町並みが見ていて楽しいですね〜。
ポピーがいる“Poppy’s DINER”の内装も、映画『アメリカングラフティ』のダイナーにそっくりな空間になっています!
赤をアクセントにしたピッカピカの内装で、アメリカにいるような気分になりそうです。
至るところに50~60年代のアメリカらしい部分がたくさん出てきますよ〜!
アメリカらしさといえば、“ハンバーガー”も挙げられますが、“Poppy’s DINER”のハンバーガーはパティに恐ろしい秘密があります。
なんと、Poppy’s DINERのキッチンには巨大なミンチ製造機がおいてあるのです。
これは、なんの肉をミンチにするためのものなのでしょうか?
映画『キングスマン:ゴールデンサークル』でその恐ろしい秘密は明かされます。
ポピーアダムズには野望がありました。
それは“自由と名声”です。
ポピーはビジネスで大成功し、莫大な収益を得ていますが、取り扱っているものが麻薬なので、世界一成功したビジネスパーソンにもかかわらず、誰からも自分が知られていないことに不満をつのらせていました。
また故郷である大好きなアメリカで暮らせていない現状にも、不自由さを感じていました。
ポピーは砂糖や酒などは合法なのに、麻薬だけ違法であるという考えが受け入れられません。
ポピーは、新しく雇った元キングスマンの候補生「チャーリー」にその不満を口にします。
砂糖の中毒性はコカインの8倍もあって、それが死に繋がる確率は5倍もあるんだとか!
でも、砂糖は合法。麻薬は違法。
確かに甘いものは、食べると癖になりますよね〜。
砂糖は「マイルドドラッグ」とも言われていて、とても依存性が高いものであると最近は認識され始めましたね。
☆ここでちょっと豆知識です☆
砂糖依存症とは、砂糖を大量には摂らずにいられない、いわゆる「甘いもの中毒」のことです。砂糖は「マイルドドラッグ」とも呼ばれ、薬物やアルコール並の中毒性・依存性があるといわれています。
健康な体であれば食後のデザートくらいの甘いものを口にすれば満足できますが、砂糖依存症を発症すると大量に食べないと欲求が収まらなかったり、四六時中甘いものを口にしていないと落ち着かなくなったりします。
砂糖摂取する時はくれぐれも気をつけないといけませんね。
ポピーはテレビを使って、自分の計画、そしてアメリカ合衆国大統領にある要求をします。
現在、全世界で不可思議な顔や身体に青い筋が入っている現象についても明かされます。
ポピーは全世界を人質にとった、“史上最大の人質交渉”であると告げます。
そして、ポピーは数週間前自分の麻薬に人工ウィルスを混入し、このウィルスに感染するとどうなるのかを説明します。
ステージ1:青い筋がでる。
ステージ2:躁状態になる。ウィルスが脳に入る。じっとしていられない。
ステージ3:全身麻痺。筋肉の末期的な発作が起こり、呼吸器官の筋肉が麻痺すると呼吸が止まって、12時間以内に苦しみ出血を伴いながら死に至る。
映画『キングスマン:ゴールデンサークル』の中では、最後目と鼻から大量に出血していました。
この青い筋はアメリカだけでなく、全世界に出現していたので、このショッキングなニュースに絶望した人々を救うことができると、ポピーはさらなる説明を始めます。
実はウィルスに感染しても、特効薬があったのです!
このポピーの解毒剤を飲むと、みるみるうちに青い筋は消えて、こわばった身体も動くようになります。
この解毒剤の解毒効果は100%で、世界中にすぐに配布できるというシステムをポピーは用意しています。
ただ、そのためには大統領はポピーの出した交渉条件をのまないといけませんでした。
それは、1つ目は“麻薬戦争を終わらせる”(あらゆる薬物を合法化して、薬物の売買を認可し、酒類同様に規制して課税をかける)こと。
2つ目は“ポピーと仲間の法的責任の免除”にすること。
ポピーはこの2つの条件を大統領がのむようにテレビで訴えます。
この条件を大統領が受け入れれば、解毒剤はすぐに配布され、感染した世界中の人々を救うことができるのですが、大統領は果たしてどういう決断をするのでしょうか?
『キングスマン:ゴールデンサークル』にエルトンジョンが本人役で登場!!
前作『キングスマン』では、ヴィランの「ヴァレンタイン」が各国の要人や有名人を誘拐していましたが、今回の『キングスマン:ゴールデンサークル』では、ポピーはあの“エルトンジョン”を誘拐してしまうのです。
そして、ポピーはエルトン・ジョンに貸し切り状態で舞台で歌わせます。
エルトンジョンは昔着ていた衣装を着せられてるんですって。上げ底ブーツも履いています!
めちゃくちゃ豪華ですね〜!!好きなアーティストが自分のためだけに歌ってくれるなんて。
それにしても、エルトンジョンは口が悪いですね〜(笑)
エルトンジョンは、Fワード多用しすぎですね〜!
『キングスマン:ゴールデンサークル』では、エルトンジョンは歌だけでなく、キレッキレのアクションも華麗に魅せてくれますよ!!エルトンジョンのド派手な衣装にも注目です!!
『キングスマン』のマシュー・ボーン監督は子供の頃からエルトン・ジョンの大ファンだったそうです。
実は、マシュー・ボーン監督は前作『キングスマン』にエルトンジョンをオファーしていたようなんです。
前作『キングスマン』では、エルトンジョンの出演は叶いませんでしたが、今作『キングスマン:ゴールデンサークル』では、前作の『キングスマン』より、よりパワーアップするためにぜひ出演して欲しいと、マシュー・ボーン監督は再度、エルトン・ジョンにオファーを申し込んだところ、今回エルトンジョンは快諾したんですね。
エルトン・ジョンは『キングスマン:ゴールデンサークル』の出演したことについて…
「キングスマンは最高の映画。」「最高に楽しかった。」「次作ではキングスマン役がいい。」
とエルトン・ジョンは話しています(笑)
マシュー・ボーン監督は、エルトン・ジョンに…
「あなたなら なれる。」
と(笑いながら)言っていたので、次回作はキングスマンの中のどれかのキャラクターでエルトン・ジョンが出てくるのかもしれないですね。
実現するのが、今からとても楽しみです〜!
今回は、死んだはずのハリーが生きていたこと、本物のエルトン・ジョンは「エルトンジョン」役で出演。
さらには、本作『キングスマン:ゴールデンサークル』のヴィランはサイコパスな才女「ポピーアダムズ」についてご紹介してきました。
アメリカ大統領がポピーアダムズの条件を飲むのか?
失われていたハリーの記憶は戻るのか?
キングスマンとステイツマンの活躍はあるのかなどは、次回【Vol.3】でご紹介したいと思います!
どうぞよろしくお願いします!
最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました(*^_^*)❤
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