『ジョーカー』アーサーの妄想は生きる希望?ホアキンフェニックス アカデミー賞を受賞!続編『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』は10月11日公開!

アメコミ映画

DCコミックが原作の大人気コミック『バットマン』。

このバッドマンの宿敵といえば、「ジョーカー」であるのは有名ですね。

ジョーカーの歴史は古く、コミックで初登場したのは今から84年前の1940年までに遡ります。

この『バットマン』の中でのジョーカーは絶対悪であり、“悪のカリスマ”と呼ばれる存在になったジョーカーでしたが、このジョーカーにスポットを当てて製作されたホアキンフェニックスの映画『ジョーカー』はこれまで語られてこなかったジョーカーが誕生するまでを描いた作品になります。

アーサーが生きる希望になっていた出来事は、全てアーサーが思い描いていた妄想でした。

悪のカリスマジョーカーは心優しい男アーサーフレックが全てに絶望したことから誕生した。

『ジョーカー』は第76回ヴェネツィア国際映画祭で最優秀賞である金獅子賞を受賞し、ホアキンフェニックスがアカデミー賞主演男優賞を受賞したことで話題となり、続編『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』は2024年10月11日(金)に劇場公開される、ホアキンフェニックスが怪演した映画『ジョーカー』について詳しくご紹介します。



『ジョーカー』ホアキンフェニックスはアーサー/ジョーカーを怪演!映画『ジョーカー』でアカデミー賞受賞!アメコミ映画史上最高傑作!!

このホアキンフェニックス主演の『ジョーカー』の映画は2019年に劇場公開されました。

トッド・フィリップス監督(『ハングオーバー』シリーズ)が監督と脚本も手掛けています。

そして、『ジョーカー』のタイトルロールを務めているのは、名俳優のホアキンフェニックスです。

ホアキンフェニックスがどんな俳優かはこちらで詳しく紹介していますので、どうぞご覧ください。

ホアキンフェニックス若い頃兄に名俳優になると予言された?子供時代の波乱万丈な人生から現在の栄光を手にするまで。
映画史における最凶のヴィランは?という問いに応えるとしたら、真っ先に出てくるのは“ジョーカー”でしょう。歴代のジョーカーはこれまでに6人いました。そのうちの一人、2019年公開の『JOKER』でタイトルロールを演じたのはホアキンフェニックス...



ジョーカーといえば、DCコミックの「バットマン」の宿敵ですが、今回の作品はジョーカーだけにスポットを当てた作品で独立したものとして製作されています。

ホアキンフェニックスが主演の映画『ジョーカー』はジョーカーという悪のカリスマはどのようにして生まれたのか?ジョーカーの誕生譚が描かれた作品になります。

そしてこの映画『ジョーカー』はトッド・フィリップス監督が、ホアキンフェニックスにぜひジョーカーを演じて欲しいとラブコールを送った作品なんです。



しかしホアキンフェニックスは監督トッド・フィリップスからオファーを受けていたにもかかわらず、ホアキンフェニックスはアーサーの「笑い」を完璧に演じきれるのか不安で、オーディションを志願していたようです。

そうなんです!ジョーカーといえば、あの身の毛もよだつような高笑いが特徴なんですが、そのジョーカーのことをホアキンフェニックスはよく知っていたんですね。

そして、ホアキンフェニックスは紆余曲折ありながらも、見事にこのジョーカーを、ジョーカーに変貌を遂げる前の人物である「アーサーフレック」を怪演しました!

『ジョーカー』はホアキンフェニックス扮する「アーサーフレック」という一人の男が、様々な苦難に直面し、信じていたものにも裏切られ全てに絶望し、悪のカリスマジョーカーへと変貌するジョーカーの誕生譚が描かれているんですが、この主人公「アーサーフレック」を演じるのにホアキンフェニックスはかなり苦悩したようです。



百戦錬磨でどんな役でも演じられる名俳優のホアキンフェニックスを悩ませたジョーカーという役はとても複雑で難しい役柄だったんですね。

ジョーカーはアメコミ映画「バットマン」のヴィランで、これまでヴィランが主人公になった映画はそう多くはなかったんです。

それにアメコミ映画というとアメコミファンの人向けの作品というイメージが強く、賞レースに入ることはこれまでほとんどなく、映画の芸術性を重きに考えるアカデミー賞とは両極の位置にありました。

しかし、2008年に『アイアンマン』と『ダークナイト』が公開されてから、アメコミ原作の映画が見直されるようになり、『ダークナイト』ではジョーカーを恐ろしいまでに怪演したヒース・レジャーにはアメコミ初のアカデミー賞助演男優賞を受賞したんです!



しかし、授賞式にはヒース・レジャー本人がオスカー像を手にすることはできず、アカデミー賞発表前に帰らぬ人となっていたのです。

実は、ヒース・レジャーは“ジョーカー”という役に魅了されのめり込みすぎた結果、眠れなくなり睡眠薬を過剰摂取したことで死に至ってしまったそうです。

そして11年後の2019年、同じキャラクターのジョーカーを今度は、ホアキンフェニックスが演じることになりました。

ヒース・レジャーが演じたジョーカーは映画の冒頭から悪のカリスマジョーカーでしたが、ホアキンフェニックスが演じるのは、ジョーカーではなく「アーサーフレック」という男でした。

ホアキンフェニックスが演じる底辺の人間であるアーサーがどうやって、人々を扇動するような“悪のカリスマ”ジョーカーへ変貌していくかという過程が細やかに描かれています。

このホアキンフェニックスの『ジョーカー』は、R指定でありながら興行収入を初めて10億ドルを超えるヒットを叩き出した作品になり、第76回ヴェネツィア国際映画祭で金獅子賞を受賞、更に第92回アカデミー賞では最多の11部門にノミネートされ、ホアキンフェニックスは主演男優賞を受賞しました。

アメコミ映画がこのように賞レースに躍り出て、更にはオスカーを受賞する快挙を成し遂げたことは、アメコミ映画史上今までになかったことなんですね!

ホアキンフェニックスが演じた『ジョーカー』はアメコミ映画のこれまでの歴史を塗り替えた、最高傑作の作品になりました。



しかし、この大作『ジョーカー』はR指定作品のため、暴力描写の生々しさがありましたが、それだけではなく、とても危険な作品でもあると思われます。

それは、『ジョーカー』の映画の中で、ホアキンフェニックス演じるジョーカーが悪のカリスマになることで、自分と同じ境遇の人々から熱烈に支持を受け、人々の暴力行為を扇動してしまうような存在になるからです。

『ジョーカー』劇中での、ホアキンフェニックス扮するジョーカーが見ている人を引き込んでしまう素晴らしい演技をしたことで、映画の中だけでなく現実世界でも影響を与えてしまうのではないかと考えられ、さらに警戒されているんですね。

実は、このホアキンフェニックスのジョーカーの前にジョーカーを演じたヒース・レジャーの怪演が話題になりましたが、実際にこのジョーカーの影響を受け、映画『ダークナイト ライジング』で上映中に銃の乱射事件が起きてしまったんです!

そして、捕まった犯人は「ジョーカー」を名乗っていたということなので、このジョーカーというキャラクターは真のヴィラン“悪のカリスマ”という存在は映画の垣根を超えて、現実世界でも大きく人々に影響してしまうということがわかりました。

そんな恐ろしいヴィランであるジョーカーの誕生を描いたのがホアキンフェニックス主演の『ジョーカー』だったのです。

 



『ジョーカー』ホアキンフェニックスは最初からジョーカーではなかった?アーサーが妄想で現実への希望を持ち、それが全て打ち砕かれた時にジョーカーへと変貌する!

まず、この映画『ジョーカー』はどういう物語かというと…

『ジョーカー』の主人公の「アーサーフレック(ホアキンフェニックス)」は母親から「どんな時も笑顔で人々を楽しませなさい」と教わったアーサーは、将来コメディアンになる夢をもっています。

アーサーは母親と二人暮らしで、母の介護を献身的にする心の優しい男です。

しかし、現実はアーサーにとって優しい場所ではありませんでした。

生活は貧しく、狭いアパートで暮らし、仕事は派遣のピエロとして働き僅かな収入しかありません。



また、アーサー自身も障害を抱えており、周囲から冷たい目で見られることもしばしばありました。

アーサーの周りには手を差し伸べてくれる人物もおらず、いつしか妄想で見たものが現実なものであるとアーサーは錯覚していきます。

そして、ある出来事が引き金になり、アーサーのこれまで押さえつけられていた心が解き放たれます。

やがて、アーサーはこれまで信じていたものからの裏切りに絶望したアーサーがついに“悪のカリスマ”へと変貌をとげるのです。



ホアキンフェニックスは、「アーサーフレック」の役を演じるに当たり、体重を23キロも減量し、骨と皮が際立つような体型になりました。

この『ジョーカー』では、ホアキンフェニックス扮するアーサーの上半身裸の背中がとても印象的なんです。

ホアキンフェニックスのガリガリに痩せこけた骨と皮だけのこの背中が、アーサーフレックという人物の悲劇性を物語っています。

ホアキンフェニックスの本気で役になりきるという俳優魂がひしひしと伝わってきますね!!

そしてこの『ジョーカー』の特徴は、なんといってもジョーカーが実はどこにでもいる人間で、どんな人でも環境や自分の考え方次第でやがては悪に染まっていく姿を描いているんですんね。



このホアキンフェニックスの『ジョーカー』という作品が現れるまでは、ジョーカーというのは不気味なサイコパスというイメージで特別なキャラクターであると考えられていたと思います。

しかし『ジョーカー』では、特別な絶対悪の人物ではなく、ホアキンフェニックスが演じた心の優しいアーサーフレックという人物がジョーカーに変貌したことで、誰でもジョーカーになりえるという事実を突きつけた作品になりました。



理解不可能な思考を持つジョーカーという存在だったのを、ホアキンフェニックス扮するアーサーが、普通の人間がジョーカーに変わるまでの過程をこの『ジョーカー』では観るものにどんどん感情移入させていくんですね。

格差社会への怒り、これまで我慢を強いられてきたアーサーのような人々がジョーカーに変わってしまう畏れのある危険な作品がこの『ジョーカー』なんですね。

また、このジョーカーへの変貌を見事に表現したホアキンフェニックスの凄まじい演技がさらに、この『ジョーカー』の中の物語にリアリティをもたらしているんだと思います。

トッド・フィリップス監督がホアキンフェニックスのために脚本を書いたというのもうなずけるくらい、この『ジョーカー』でのアーサーフレックはホアキンフェニックスにしかできない役で、ホアキンフェニックスなしではこの映画は成り立たなかったのだと強く感じます。

『ジョーカー』観賞後は、“悪とは何か?”を考えさせられる作品であると思います。



ジョーカーの恋人ハーレクインはアーサーの妄想なのか?続編『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』が公開決定!

『JOKER/ジョーカー』の続編は2024年10月11日(金)日本劇場公開予定になっています。
タイトルは『JOKER: Folie à Deux(フォリアドゥ)』。

これはフランス語で「2人狂い」という意味で、「感応精神病」と呼ばれる医学用語でもあるんですね。一人の妄想が近くにいるもう一人に伝染し、複数人で同じ妄想や狂気を共有する精神障害を指すそうなんです。
そうです、このタイトルにぴったりな展開に続編はなっていくんですね〜。
続編には、ジョーカーの恋人であるハーレイ・クインが登場するとのこと。
ハーレイ・クインとは、ハーリン・クインゼルという名前で、アーカム精神病院で精神科医として勤務していました。
ハーリンの前に担当患者として現れたジョーカー。ハーリンはジョーカーの診察を続けていくうちにジョーカーに惹かれ恋に落ちます。



そしてジョーカーから「ハーレイ・クイン」という名前を与えられ、ジョーカーへの恋愛と犯罪行為に刺激を感じるようになっていきました。
ジョーカーと同じくヴィランとして堕ちていったハーリン。またジョーカーへの盲目な恋心が信じられないような狂気を駆り立てます。
続編では、このハーレイ・クインをレディガガが演じます。
レディガガといえば、世界的に大人気のアーティストですが、近年は女優業でも活躍していますね。
レディガガ扮するハーレイ・クインはどのように最凶のヴィランへ変貌を遂げていくのか、続編ではジョーカーだけでなくハーレイ・クインにも大注目です!


ハーレクインもジョーカー/アーサーの妄想なのか?ジョーカーとハーレクインは一体どんな狂気を見せるのか?そして、ジョーカーとして歩みだしたアーサーフレックの人生はどんな道をたどっていくのか?

ホアキンフェニックスはどんな演技で私達を圧倒するのか?

たくさんの疑問がありますが、その答え合わせは続編を見てからになりますね。

『JOKER/ジョーカー: Folie à Deux(フォリアドゥ)』劇場公開が楽しみですね!

 

最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました(*^_^*)❤



 

 

 

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