『キングスマン ファーストエージェント』に出てくる悪役で、ラスボス感漂う怪僧「ラスプーチン」。
独特な風貌で禍々しい雰囲気が、いかにも怪しい人物で目を引きますが…
この「ラスプーチン」ですが、実は、、、実在した人物だったんです!!
今回はこの怪僧「ラスプーチン」を怪演した、リスエヴァンスについて詳しくご紹介します。
『キングスマンファーストエージェント』の悪役、怪僧「ラスプーチン」は実在の人物?
『キングスマンファーストエージェント』は、1作目、2作目とは違い、舞台になっているのは第一次世界大戦前に遡ります。
実際にあった出来事に「キングスマン」を絡ませて、物語が進んでいくストーリーになっているんですね。
キングスマンの順番など、こちらで詳しく紹介しています。ぜひご覧ください!
これまでは、『キングスマン』といえば、ポップでキレッキレのアクションシーン満載のスパイ映画という感じでしたが、本作ではガラリと雰囲気が異なり、歴史大作映画となっています。
史実に基づいて進んでいくので、登場人物も歴史上の人物がたくさん出てきます。
「キングスマン」の敵となる怪僧「ラスプーチン」ですが、あまりの作り込まれたキャラクターとあの風貌からしてフィクションの人物かと思いきや、まさかの実在する人物だったんですね。
まさに“事実は小説よりも奇なり”ですね〜。
怪僧「ラスプーチン」はグリゴリー・ラスプーチンといい、ロシア帝国末期の祈祷僧でした。
奇怪な逸話に彩られた生涯、怪異な容貌から怪僧と言われ、ロシア帝国崩壊の一因を作ってしまった人物です。
そのため歴史的な人物の評価は極めて低い反面、その奇抜なキャラクターから映画や小説など大衆向けフィクションの悪役として非常に人気が高いそうで、過去にはラスプーチンを題材にした多くの映画や小説が製作されているとのことなんですね。
悪役といえば…「ラスプーチン」は真っ先に浮かぶ歴史上の人物だっだんですね。
そんな怪僧「ラスプーチン」が降臨したかのように、『キングスマンファーストエージェント』で「ラスプーチン」を怪演したのが、リスエヴァンスです。
『キングスマンファーストエージェント』で怪僧「ラスプーチン」を演じたリスエヴァンスはどんな人?
リス・エヴァンスは1967年7月22日生まれの56歳です。イギリス・ウェールズ出身の俳優兼コメディアンです。
リス・エヴァンスの両親は2人とも教職についており、弟リル・エヴァンスは、兄リス・エヴァンスと同じく俳優で、映画『ツイン・タウン』で共演しました。
リス・エヴァンスが18歳の時に、演技を学ぶためにロンドンに引っ越して、ギルドホール音楽演劇学校で学んだ後、ナショナル・シアターなどの舞台に立ちます。
1999年の映画『ノッティングヒルの恋人』で主人公(ヒュー・グラント)と同居するスパイク役として出演し、リス・エヴァンスは一躍有名になりました。
それからも数多くの映画やテレビドラマに出演、2012年の映画『アメイジング・スパイダーマン』では悪役「リザード」役を演じます。単なる悪役というだけではなくて、良心の呵責に苦悩する科学者の内面の葛藤などを見事に表現しました。
映画の中では、手強い悪役であればあるほど、悪役としての存在感が光りその映画の質が上がっていくと思うので、カリスマ的なヴィランの登場はいい映画には欠かせない要素となりますね。
『キングスマンファーストエージェント』で稀代の怪僧「ラスプーチン」を見事に演じたリス・エヴァンスは、悪役を演じる代表的な俳優になりました!!
『キングスマンファーストエージェント』で怪僧「ラスプーチン」が降臨!?リス・エヴァンスが「ラスプーチン」になる方法?
リス・エヴァンスが「ラスプーチン」になるために、リアルさを追求して演じることをよく考えていたようです。
「すべてのキャラクターについて言えることですが、リアルに演じなくてはいけません。しかしラスプーチンに関しては、とにかく彼は壮大な人物なわけです。今日の現実世界で、もし彼が部屋に入ってきたら、皆さん信じられないだろうと思います。逸話の数々によると、彼は周囲を惑わせるようなところがあり、魅力的だけど人を寄せ付けないような、とんでもない身体的な存在感があったという。信じる信じないに関わらず、この作品のラスプーチンは事実に基づいています。なぜなら、彼は信じられないほどの人物だったのですから。もちろんマシュー・ボーンの作品の中では、物語のために細部を微調整し、解像度を上げ、変更する余裕もありました。ラスプーチンを近寄りがたく、危険で恐ろしい存在にしなくてはいけない、けれども笑えるようにしなくてはいけないと感じていましたね。たとえ、それが恐怖や嫌悪によるものであっても。」
マシュー・ボーン監督から難しい要求もあったんですね。
そしてリス・エヴァンスは「ラスプーチン」になるために、徹底してリサーチと分析し、自身の中で「ラスプーチン」像を作り上げました。
髪型やヒゲを伸ばすのはもちろん、心の窓とも呼ばれる“目”を「ラスプーチン」のようにするのに注力したようです。
そして“目”が普通じゃない、異常な“目”になったことで、怪僧「ラスプーチン」が長い眠りから目覚めました。
またリス・エヴァンスは「ラスプーチン」の声にもこだわり、
「地声から3~4オクターブ下げるようにした。やり方はあまりプロらしくはなかったかもしれないが、ホテルの部屋に戻ってから、毎晩30分から1時間ほど枕に向かって叫んだんだ。そうすると翌朝までには声が枯れ低くなっていた。ラスプーチンの声がステレオで聞こえるようにしたかった。まるで地獄から聞こえてくるかのような音にね。
なんとも型破りな方法ですが、「ラスプーチン」というイメージから声を想像し、自身の思う「ラスプーチン」になりきるために、徹底して役作りに励むリス・エヴァンスの俳優魂を感じますね!
『キングスマンファーストエージェント』で怪僧「ラスプーチン」はコサックダンスを舞いながら戦う?!
存在そのものが特異な人物「ラスプーチン」。マシュー・ボーン監督も、「ラスプーチン」がどのように戦うのか、何ヶ月もスタントチームと試行錯誤し時間を費やしたようです。
結果、ロシアの伝統的なダンスに、空手などの東洋のマーシャルアーツを組み合わせたものが「ラスプーチン」のファイティングスタイルになりました。
「長い時間がかかったけど、僕たちはそれをやり遂げたんだ。ラスプーチンは、敵にミュージカルでめまいを起こさせるみたいなんだ。彼らをスピンさせたり、一緒にダンスをしていて、突然そのダンスから、とても邪悪な必殺の一撃を繰り出すんだ。ダンス・キックであろうと、平手打ちであろうとね。彼は凶暴なんだよ」
「ラスプーチン」に翻弄されながら戦う「オックスフォード公」と息子の「コンラッド」。
「オックスフォード公」を演じるのはレイフ・ファインズです。
レイフ・ファインズについては、こちらで詳しく紹介しています。ぜひご覧下さい!
そして、「オックスフォード公」の息子「コンラッド」を演じるのは、ハリス・ディキンソンです。
ハリス・ディキンソンについては、こちらで詳しく紹介しています。どうぞご覧ください!
前代未聞のコサックダンスを軽快に舞いながら戦う、ファイティングシーンは必見です!!
“蝶のように舞い、蜂のように刺す”の伝説のボクサー「モアメド・アリ」の戦法に共通するところがあるのかもしれませんね!
怪僧「ラスプーチン」。歴史上稀に見る特異な人物を、あたかも怪僧「ラスプーチン」が降臨したかのように見事に怪演したリス・エヴァンスの凄さを『キングスマンファーストエージェント』でとても感じることができました!
これからのリス・エヴァンスの活躍が楽しみですね!
最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました(*^_^*)❤
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