暑い夏が近づくと、思わず海へ行きたくなりますね〜。
海のレジャーも楽しいですが、海は楽しいだけではなく、生物もたくさん住んでいます。
いろんな種類の魚やエイや、クジラなど場所によっても様々な生き物がいる海。
しかし、海には人間に危害をもたらすとても危険な生物もまたそこに存在しています。
サメは人を襲う恐ろしい海の生き物で、そのサメをテーマにした映画に『ジョーズ』があります。
『ジョーズ』ではサメが人間を襲う時にどこからともなくやってきて、人間がサメに気付いた時には、サメの射程範囲に入りもう逃げられません。
サメの背びれが遠くから近づいてくるときにかかる曲は海では絶対に聞きたくありません!!
『ジョーズ』では、野生のサメが人々を襲いまくり、パニックになる様子が映画で描かれていますが、このサメが野生のサメではなく、遺伝子操作によって巨大化し高度な知能を持ったサメに進化していたなら、一体どうなるのでしょうか?
サメから逃れ、人間が生き残る道はあるのでしょうか。
今回は、遺伝子操作によって高度な知能を持ったサメが、人々を狡猾に、また容赦なく獰猛に襲いまくる映画『ディープブルー』のあらすじをネタバレ少しありで感想も一緒に詳しくご紹介します。
『ディープブルー』サメ映画?あらすじ紹介
『ディープ・ブルー』(原題: Deep Blue Sea)は、1999年公開のアメリカ映画でSFアクションホラー映画になります。
SFとアクションとホラーと3つのジャンルが合わさった『ディープブルー』は三拍子揃っていて、手に汗握るパニック映画になります。
また、同じサメ映画である『ジョーズ』はじわりじわりとサメが襲い来るまだ見ぬ恐怖感がありますが、こちらの『ディープブルー』はサメに襲われるシーンの描写が多く、手や足や身体をガブリと噛みちぎるシーンが多いので、『ディープブルー』はかなりグロさがあります。
グロさのある『ディープブルー』は舞台が海の中になりますが、森のくまさんがコカインキメてハイになったという実話をベースに作られた映画『コカインベア』もかなりグロい描写が多い映画です。
『コカイン・ベア』はコメディ要素もありますが、ただのコメディ映画だと思ってみるとびっくりしてしまいますので、ご注意ください(笑)
『コカイン・ベア』については、こちらで詳しく紹介しています。ぜひご覧下さい!
『ディープブルー』あらすじは…
太平洋上に建造された、海洋医学研究施設(アクアティカ)。そこでは、凶暴なマコシャーク(青鮫)の脳組織から新薬を製造する研究を行っていたのだが、研究を急いだスーザン博士が鮫のDNAを操作したために、サメは巨大化し、高度な知識を持つ新種と化してしまう。やがて、人類と同様の知能を備えた巨大ザメは殺戮ゲームを開始。おりしも海上は激しい嵐に見舞われ、海の孤島となった研究所では人類とサメとの死闘が始まる。
『ディープブルー』の主人公のヒロインは「スーザン・マカリスター」。
スーザンはキマイラ製薬の研究員でアクアティカ(海洋医学研究施設)の医学研究部部長であり、抜群のルックスと人一倍研究熱心な女性です。
スーザンはアルツハイマー病で亡くなった父の影響で、病に苦しむ人々を幸せにするべくサメの脳細胞を利用したアルツハイマーの治療薬の研究を行っています。
そして、スーザンはこのアルツハイマーの治療薬をつくるためにアオザメの脳細胞を利用して治療薬開発を進めていました。
しかし、アルツハイマーの新薬完成間近でアクシデントが起こり、スーザンの研究が打ち止めされる危機が迫ります。
スーザンは製薬会社の社長ラッセルに、アルツハイマーの新薬の研究がほぼ完成段階にある事を証明するため、スーザンはラッセルをアクアティカに招きました。
そして、スーザンの研究した新薬が実験によって成功を収めるのですが、このあとここアクアティカが地獄絵図と化してしまいます。
スーザンは父親がかかったアルツハイマー病で苦しんでいるたくさんの人を救うために使命感をもって研究に取り組んできましたが、この後スーザンがとった行動でアクアティカにいる人達を危険にさらしてしまい、結果アクアティカにいる人達はサメに惨たらしく惨殺されてしまうのです。
『ディープブルー』サメの種類は?『ジョーズ』と同じサメ?
『ディープブルー』に出てくるサメは“アオザメ”になります。
『ジョーズ』は“ホオジロザメ”なので、『ディープブルー』のサメとは別のものなんですね。
★サメ知識★
🦈ホホジロザメ(ホオジロザメ)🦈
沖合の表層に住み、内湾にもよく現れるサメ。主な獲物は大型魚や海に住むアザラシやアシカなどの哺乳類。性格は攻撃的でボートに乗った人を襲うことも。サーファーやダイバーが襲われることが多いですが、それは水面下からサーフボードに乗って手や足を動かしている姿や、ウェットスーツにフィンを着けて泳いでいる姿を見るとアザラシやアシカに見えるからなんだそう。
サーフィンやダイビングを楽しむ時には、サメとの遭遇は絶対に避けたいですよね!!
ホホジロザメは別名「白い死神」とも呼ばれているんだとか。たしかに、ホホジロザメに出くわしたら、“The End”ということなのでしょう。
ホホジロザメの体長は4.6 – 4.9 m (メス)、 3.4 – 4 m (オス)とオスよりメスのほうが大きいですね。
🦈アオザメ🦈
主に外洋の表層に住み、ニシン類、マグロ類、サバ類、メカジキなどを食べる。とても攻撃的で、サメ類の中で最も速く泳ぐとされており、時速35km以上、瞬間的には時速100kmで泳ぐことも可能とされている。
時速100km!?こんなに早く泳げるなんて驚きですね!!
体長は3〜4mくらいになるそう。ホオジロザメよりひと回り小さい感じでしょうか。
アオザメは食用として“フカヒレ”にも使用されます。
『ディープブルー』サメが遺伝子操作で殺戮兵器に変わる!ネタバレありの感想はグロさとひどい死亡シーンが盛りだくさんのホラー映画!
このように、サメの基本情報をおさえた上で、『ディープブルー』に登場するサメをご紹介します。
『ディープブルー』に登場するサメは、2種類の計3頭になります。
第一世代のオス・メスのつがいと、その2頭との間に生まれた第二世代のメスの、計3頭です。
映画『ディープブルー』の舞台となる海洋医学研究施設(アクアティカ)ではアルツハイマー病治療薬の開発している施設で、そのアルツハイマー治療薬の研究に欠かせないのは“アオザメ”でした。
そしてアクアティカでは、治療薬開発に必要なアオザメを飼育しており、飼育されているアオザメの脳細胞を利用してアルツハイマー病の治療薬の研究を行っていました。
あるとき、アクアティカで飼育されている第一世代のサメが脱走し、さらにアクアティカ付近の海でクルージングをしていた人々をサメが襲うという事件が起こりました。
このことがきっかけで、アクアティカの閉鎖とアルツハイマーの治療薬の研究は打ち切られる危機を迎えますが、スーザンは、アルツハイマー治療薬が完成間近であることを熱心に訴え、なんとか治療薬を完成させるために研究を急ぎ、飼育している第二世代のサメに遺伝子操作を行ったことで、サメは巨大化し、また脳が大きくなったことで高度な知識を持つ殺戮兵器へと変化してしまいました。
アオザメの種類は主に2種類で第一世代のアオザメは、全長は3〜4mで通常のアオザメと同じくらいの大きさになります。
第一世代のアオザメはオス・メスのつがいで、2頭で連携をとって狩りを行い、またサメは銃が武器であることがわかっているくらい知能も高いです。
第一世代のつがいの間で生まれた第二世代のアオザメは、メスで全長は7.5m、体重は4トンになります。
アクアティカにいるアオザメは3頭とも遺伝子操作を行われていますが、この第二世代のアオザメは第一世代の倍以上、さらにはホオジロザメよりも巨大なアオザメへと進化を遂げます。
また遺伝子操作をされているため、通常のアオザメよりも知能が高く第一世代以上の知能の高さも獲得しています。
この第2世代のアオザメが知能の高い殺戮兵器に進化を遂げ、アクアティカがこの第2世代のアオザメによって地獄絵図と化してしまうのです。
手や足や身体が噛みちぎられたりする描写はひどくて、生々しくて、グロいです!ご注意ください!!
少しネタバレになりますが、私が一番驚いたのは、サメの暴走によって仲間が無惨に殺されたのを目の当たりにした人々が内輪もめをし、それをなだめるためにキマイラ製薬の社長であるラッセルが自分の経験談を話し、生存するために仲間同士で助け合うように説得していたところに、第2世代のアオザメがいきなり現れ、ラッセルに喰らいつくんです!!
「え〜!」って思わず声にだしてしまいました。
生き残るために士気をあげていた矢先、まさかのアオザメの出現、そしてガブリ!!
これ以上見るのを正直ためらいましたが、最後が気になって、怖いものが苦手な私は顔を手で隠しながら指の隙間から見続けました(笑)
このガブリと食べられてしまった「ラッセル」を演じているのは、名俳優の“サミュエル・L・ジャクソン”です。
サミュエル・L・ジャクソンはいろんな映画に出演していますが、このガブリは忘れられません(笑)
サミュエル・L・ジャクソンについてはこちらで詳しく紹介しています。ぜひご覧下さい!
もともとのデフォルトのアオザメは、非常に攻撃的で、時速100㌔で泳ぐこともできる凶暴なサメでしたよね。
それが、遺伝子操作によってさらに知能が著しく高くなり、ホオジロザメの倍近く巨大化するサメになるなんて、想像するだけでも恐ろしすぎます。
まさに、この第二世代のアオザメは「青い死神」ですね!!
このサメに遭遇したら生きては帰れません。
アクアティカで飼育されている3頭のアオザメは遺伝子操作されていました。
その結果、人間の思惑とは全く違う方向へ進んでしまったのですが、遺伝子操作をしたことで惨劇が行われた同じことが“恐竜”でもありました。
歴史的大作『ジュラシック・パーク』のその後の続編映画『ジュラシック・ワールド』では、恐竜図鑑に載っていない、人間の手によって科学の力で生み出された人工的な恐竜が誕生しました。
“ジュラシック・ワールド”のテーマパークで展示する“目玉恐竜”として、これまでの恐竜ではなく、ここにしかいないものをつくるために、遺伝子操作を行って新たな恐竜を生み出したのです。
ジュラシック・ワールドテーマパークの社長に「誰もが驚き、驚愕する新種の恐竜」を作るように言われた科学者が、ティラノサウルスを基礎ゲノムにし、他の種類の恐竜のDNAと原生生物のDNAを掛け合わせて作った新種のハイブリッド恐竜「インドミナス・レックス」は、高い知能を持ち、罠をしかけて、閉じ込められている檻を脱走し、テーマパーク内で殺戮を繰り返します。
そして、このインドミナスレックスのDNAを使い、軍事兵器として新たな新種の恐竜「インドラプトル」が誕生します。
このインドラプトルはインドミナス・レックスよりも凶暴かつ狡猾な恐ろしい殺戮兵器として人々を襲いにかかります。
『ジュラシック・ワールド』に登場する新種のハイブリッド恐竜「インドミナス・レックス」と「インドラプトル」については、こちらで詳しく紹介しています。どうぞご覧ください!
『ディープブルー』サメの惨劇の戦犯、ヒロインのスーザンはクズだった?
第二世代のアオザメによって、アクアティカにいた人達の命が無惨にも奪われてしまいました。
なぜ、こんなことが起こったんでしょうか?
サメに襲われる被害を防ぐ方法はなかったんでしょうか。
第二世代の繰り返される惨劇を最小限に食い止めるチャンスは、実はあったんです。
そのチャンスを棒にふるい、遺伝子操作したサメという恐るべき殺戮兵器を野放しにしてしまった人物こそ、『ディープブルー』主人公のスーザンでした。
アルツハイマー新薬の研究の最終段階の実験が成功した際、施設の仲間たちは大喜びでした。アクアティカの所員でスーザンとともに研究に携わっていた「ジム」が麻酔のかかっている第二世代のアオザメに近づきますが、その時麻酔の切れたアオザメが目覚め、近くにいたジムの右腕に噛みちぎってしまいました。
このとき、アクアティカのサメの監視など“サメの番人”である「カーター」がサメを退治しようとしますが、スーザンはそれを止めて、第二世代のアオザメを海中へ逃がしてしまったのです。
私も含め、その場にいた皆がスーザンの暴挙に、ありえないとスーザンを非難しますが、スーザンは研究対象であるアオザメを治療薬完成するまでは生かしておきたかったんですね。
スーザンはアルツハイマー病治療薬で世界中で苦しんでいる人を救うと高い理想を掲げておきながら、自分も含め仲間の命の危機をもたらしてしまいました。
未来を救うためより、今目先の脅威を取り除くことが何より先決だと思うのですが…。
スーザンは研究に狂ってしまったマッド・サイエンティストになってしまいました。
最後には、自らの誤った行いに気づき得心しますが、時すでに遅し。
第二世代のアオザメを逃がしたことで多くの犠牲者を出してしまいました。
『ディープブルー』コック最強!サメとのオーブンでの攻防戦!オウムの仇を討つ!オムレツの作り方を伝授。
『ディープブルー』この映画で抜群の存在感を放っていたのが、アクアティカ専属料理人であるシャーマン・ダドリー(プリーチャー)です。
敬虔なクリスチャンで首には大きな十字架のネックレスをしています。
プリーチャー演じるのはラッパーの“LL・クール・J”です。
プリーチャーは陽気な性格で、オウムの“バード”をペットにしています。
オウムの名前が“バード”(笑)。
人間に“ヒト”みたいな感じで名付けていてシュールですね〜(笑)
そしてこのバードは口が悪く、プリーチャーにいつも悪態をついています。
オウムだから喋れるんですね。プリーチャーの肩にいつも乗っているんですが、そこで悪口言われて、プリーチャーはかなりうるさく感じていそうですね。
そんな悪態をつくオウムのバードはプリーチャーにとって大切な存在でした。
その大切なバードを第一世代のアオザメに食べられてしまいました。
プリーチャーはアオザメにバードの復讐することを誓うのです。
プリーチャーは、怖くてグロい描写の多い『ディープブルー』に貴重な存在のギャグ要員です。
プリーチャーの面白いセリフとしては、第一世代に襲われてオーブンの中に逃げ込んだプリーチャー。
なんとオーブンのタイマーがスタートしてしまいます!その時「オーブンでコックが死ぬなんて冗談がすぎるぜ!」というセリフ。
禁酒をしていたプリーチャーでしたが、アクアティカの事故発生時に目の前にあった酒瓶を見て、「これも神のおぼし召し」と言って禁酒の誓いをあっさりと破ります。
自分の最期を覚悟したプリーチャーは自分の遺言のビデオを撮るんですが、その際に言ったセリフが「オムレツを作る時は卵は2つ、牛乳を混ぜるのは間違いだ」とクスリと笑わせてくれます。
そうだったんですね〜。私はオムレツを作る時は牛乳を入れていました。
第一世代のアオザメに襲われ、オーブンに逃げ込んだプリーチャーは、アオザメに攻撃されオーブンのスイッチが入ってしまいます。
プリーチャーはその時、偶然持っていた斧を使ってオーブンの脱出に成功します。そしてオーブンから漏れたガスに火のついたライターを投げてアオザメを爆死させたのです。
プリーチャーはバードの仇を討ちました。
その後プリーチャーはカーター達と合流し海上へ脱出し、第二世代のアオザメに襲われますが、胸につけていたロザリオでアオザメの目を潰して窮地を脱します。
最後にはカーターと協力して第二世代のアオザメを退治しました。
最強コックプリーチャーは、アオザメの脅威から見事に生き残りました!
『ディープブルー』サメの最終目的は?
映画『ディープ・ブルー』は原題は『Deep Blue Sea』になります。
「深く青い海」を目指して、高い知能を持った遺伝子操作されたアオザメは頑丈な要塞を脱出するために策略を巡らせていたのでしょうか?
真の目的はアクアティカを水没させることで外海へ出て自由を得ることであり(研究所と柵は一体構造で、研究所が水没すれば柵も沈む。海中の柵はチタン製で破壊不可能だが、海上の柵は鉄製なので食い破って外に出ることができる)、原題の「Deep Blue Sea(深く青い海)」はサメの最終目的を示していた。サメたちが時に直接的に、時に間接的に施設の浸水を引き起こしていたのは、全てこの最終目的を達成するためだったのである。
遺伝子操作された3頭のアオザメが持った高い知能は、人間が想定するよりはるかに高いレベルであり、科学者たちはアオザメがこれほどまでに知能が発達するということは見越していなかったということなんでしょうね。
『ディープ・ブルー』の惨劇は人間がすべてをコントロールできるという驕り高ぶりが招いた結果だったんでしょうね。
しかし、新薬の開発という研究は現在も行われている内容であり、この『ディープブルー』でしていたような研究もあながち絵空事ではないように思います。
“フィクション”が“ノンフィクション”にならないように…
この先、マッド・サイエンティストが現れないことを祈って。
最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました(*^^*)❤
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